2017年2月25日土曜日

幸せって何だっけ、何だっけ・・・

幸せって何でしょうか?
順調に物事が進んでいる時には考えもしないのに,ふと不運なことや自分にとって都合の悪いことが続くと考えてしまいます.


幸せに感じる時というのは,要するに自由に感じられた時,欲望が満たされた時と言えます.
例えば,美味しい物を食べられた時,目指していた目標が努力によって実現できた時など.
これらは大小あっても,自分のしたいことが叶った時に感じるという点では共通しています.

ただし,どんなに願っても,努力してもどうしようもないこともあります.または,矛盾する欲望によって葛藤してしまうことが多々ありますよね.
美味しい物を食べたくても,高級な物ばかりは食べられないし,太ってしまうことや病気になって我慢しなければいけなくなることもあります.また,叶えたい目標があまりにも現実的ではなかったり,誰かにしてもらいたい事なんかだとどうしようもありません.
これらのことから,自分の幸せのための欲望や自由とは,何でもかんでも好きにして良いというわけではないと言えます.

幸せとは,いろいろな制約(=どうしようもないこと)が自分にはあり,その制約の中で,できる限り自分のしたいこと・欲望を叶えられるという感覚のことです.
つまり,自分にとっての様々な制約を理解し,どうしようもないことと,どうにかできることを見極めることが必要となってきます.
いつまでも不幸だと思ってしまう人は,意外とこのシンプルな構造を気づくことができず,どうしようもないことをどうにかしようと悩んでいるのかもしれません.

よく物事を”諦める”という言葉を使いますが,この言葉は仏教用語では”真理や真実を明らかにする”という意味があって,”物事を明らかにする”や”しっかりと見極める”ということを示しています.
自分が幸せになるに,まずはしっかりと自分自身やその状況を見つめ直して,”諦める”ということから始めてみるのも良いかもしれませんね.

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