2017年2月17日金曜日

なぜ自分は変われないのか??

今の自分に満足できない! もっと素敵な自分になりたい!
誰もがそう思う瞬間があるかと思います.
でも,どんなに崇高な思想や夢や目標を抱いたとしても,変わらない人はいつまで経っても変われません.
それは,変わることのできないきちんとした理由があります.

台湾の台北駅にたたずむ現代美術”夢遊Daydream”
こんな経験はありませんか?
成功者の話を見聞きしたり,とても悔しい思いをして,どんな苦しいことに耐えてでも頑張ろうと決心する.
でも,実際に行動に移ろうとすると,いつも間にか変わらない,変えられない理由をたくさん探している.
そのうち,明日から頑張ろう.しっかりと準備をしてから始めようと考える.
そのまま寝て朝になると冷静になって,やっぱりやめておこう.チャンスを窺おう.
しばらくすると,いつの間にか忘れている...
こうしてまた変わらない自分がそこにいます.


なぜ,人はどんなに変わりたいと願い,頑張ろうと思っても変わることができないのか?
その理由は大きく2つあります.

1つ目は,変わるための行動には不安や恐怖が伴い,それがブレーキになってしまうことです.
人の体には,ホメオスタシスという体内環境を一定に保とうとする働きがあります.それによって体温や血圧が安定しているのですが,実は人の心にもホメオスタシスが働きます.この働きは,私たちが安心して穏やかに暮らすためにとても重要な役割を果たしています.つまり,重要な働きだからこそ優先されてしまうのです.

2つ目は,人の記憶はとてもいい加減で,恐ろしく忘れっぽいということです.
人は日々,本当に多くのことを記憶しようとしています.効率よく物事を覚えるために,情報を加工していきます.そのため,具体的に目標をイメージしていても,次第にそのイメージが歪められ,不明確になっていきます.
また,人が頭の中だけで記憶できる量には限界あります.”桜”や”ネコ”といった単語レベルでは6〜7つ,「〜に電話を掛ける」「部屋に〜を運ぶ」などの文章レベルでは3つ程度が記憶の限界になります.そのため,直近の用事がどんどん優先されてしまい,将来の目標は不明確となり,忘れ去られてしまうというわけです.

次回,”どうやって自分を変えるのか??”について綴りたいと思います.
お楽しみに!!

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